会計事務所からファストフード店へ転職。
周囲に驚かれつつ、悩みながら働いた経験を経て、
現在は経理職として働いています。
ファストフード業界を選んだ理由

当時、小学1年生の子どもがいました。
下校時間は、ほぼ毎日15時。
その時間に家にいて「おかえり」と迎えてあげたい。
それが、働き方を考える上での私の一番の希望でした。
ファストフードの仕事は、
- 一番忙しいランチ帯【11時〜14時】に働けて、
その時間はきちんと戦力になれる。 - 一方で、お店が落ち着く【15時以降】は
人数的に必要とされにくい。
飲食店では、11時〜14時のランチ帯に働く。
なので一般的なランチ時間には休憩はとれません。
休憩なしで4〜5時間働き、
15時頃、お店が落ち着くタイミングで帰宅。
「子どもが帰ってくる時間に家にいたい」
それを優先できる。
当時の私には無理のない、私にはぴったりの働き方でした。
実際に働いてみて感じたこと【接客業は楽しいけれど…】
ファストフードの仕事は、まさに時間との勝負。
【椅子に座って、自分のペースで進める仕事】から
【チームでお店を回し、限られた時間の中でお客様に商品を提供する仕事】へ。
これまでとは、働き方も、頭の使い方も、
まったく違う世界に変わりました。
働いてみて感じたこと
・接客そのものは、思っていた以上に楽しかった
・一方で、クレーム対応はやっぱりしんどかった
・仕事終わりに、油のにおいが体につくのが気になった
「いらっしゃいませ、こんにちは!」
これを元気よく言えるか。
これが、私にとって最初の試練でした。
ひと回り以上年下の店長に【いらっしゃいませが聞こえない】と注意され、
正直、くやしくて意地になって声を出していました。
でも不思議なもので、続けていたらちゃんと慣れるものですね。
「いらっしゃいませ、こんにちは☺️」が、笑顔に変わりました。
次の試練は、
オーダーを取るPOSレジの操作でした。

40代の私は、画面を前に毎回硬直。
メニュー画面はキャンペーンごとに変わるため、2ヶ月で部分的にリセットされます。
頭をフル回転させながら注文を受けていました。
それでも、先輩の学生アルバイトに教えてもらいながら、
少しずつ慣れていきました。
チームでお店を回す楽しさに気づいた
少しずつ仕事に慣れてくると、
「チームでお店を回す楽しさ」に気づきました。
ランチのピークタイムは、まさに戦場です。
次々と入るオーダー、キッチンから飛ぶ声。
一人でも手が止まると、あっという間に流れが詰まります。
「次、◯◯お願いします!」
「そこ、help入るね!」
そんな声が自然と飛び交い、気づけば、長かった混雑時間が終わっている。
ピークを乗り切ったあとの、ふっと力が抜ける瞬間。
チームでやり切ったという達成感は、私には初めての感動でした。
年齢も立場も関係なく、
同じゴールに向かって動く。その一体感が、
「接客業って、意外と楽しいのかも」
と思えた理由のひとつです。
チームで働く楽しさを感じるようになった一方で、
やはり気になったのが、収入面のことでした。
ランチ帯の短時間勤務は、
家庭とのバランスは取りやすい反面、
収入は決して多くありません。
「楽しい」だけでは続けられない。
そんな現実も、少しずつ見えてきました。
実際の収入と、正直な気持ち
当時の時給は、870円。
ランチ帯を中心に、1日4〜5時間、週4日勤務。
月の手取りは、だいたい6~7万円前後。
住宅ローンもあり、2人の子供の将来を考えると家計に余裕が生まれる金額ではありません。
それでも、
子どもを「おかえり」と家で迎えられる。
当時の私には、納得できる働き方でした。
子どもの宿題時間が、私の勉強時間になった
子どもが学校から帰ってきて、
リビングで宿題をする時間。
私はその横で、FP3級のテキストを開いていました。
「子どもが机に向かっている間、私も一緒に机に向かう」
その時間は、とても充実した時間でした。
短時間勤務だったからこそ、
夕方に家にいられた。一緒の時間を過ごせた。
こどもが大きくなり手が離れた今では【幸せな時間だった】と思います。
そして、FP3級を取得。(時間はかかりましたが)
この経験がきっかけとなり、
再び経理職へ戻る道を選びました。
体力も使うし、収入も決して多くはない。
ファストフード店への転職は、
大変なことのほうが多かったかもしれません。
それでも、
子どもとの時間を大切にできたこと。
その時間の中で、次の一歩を考えられたこと。
それらを含めて振り返ると、
あの選択は、
当時の私にとって、
やはり正解だったと思います。
ファストフードでの経験は、今だけでなく将来にも活かせる
もし将来、シニア世代になって働くことを考えたとき、
ファストフードでの仕事も、
選択肢のひとつになるのではないかと思っています。
年齢を重ねても、働く選択肢を持てること。
その土台を作ってくれた時間でした。
最後に
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
子育て世代の働き方は、特に女性にとって、
自分の希望だけでは決められないものだと感じています。
今も【これが私にとって最善の働き方だろうか】と、
自問自答する日々です。正解は、まだわかりません。
それでも、いざというときに、まだ動ける自分でいたい。
選べる自分でいたい。
そんなふうに思っています。

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